気温の高い日が多くなり、よく冷えたお酒が美味しい季節になりました。キンキンに冷えたビールやレモンサワーもよいですが、しっかり冷やした日本酒も、これからの季節にぴったりです。
本記事では、これからの季節に向けて「日本酒を冷やす方法」をご紹介。ただ冷やすだけでなく、美味しさを保ちながらもよく冷えた日本酒を味わう方法を解説しています。
居酒屋などでよく見聞きする「冷や」と「冷酒」の違いについても説明しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも「冷や」と「冷酒」ってなにが違うの？
居酒屋などの飲食店で日本酒を注文する際に、「冷や」と「冷酒」の両方を目にしたことはありませんか？
どちらも「冷」という文字が入っているので同じものだと思われがちですが、実は「冷や」と「冷酒」は別のものなのです。
日本酒は温度によって呼び方が異なり、「冷や」は20℃前後の常温の日本酒を指します。対して「冷酒」はしっかりと冷やした日本酒のことであり、温度は5〜10℃くらいです。
まだ冷蔵庫がなかった時代は、日本酒を飲む温度は常温で飲むか、温めて飲む「燗酒」のどちらかしかありませんでした。つまり燗酒に対して常温の日本酒のことを、「冷や」と呼んでいたのです。
温度による呼び名の違いは、ほかにもいろいろ
日本酒は「冷や」「冷酒」のほかにも、温度ごとに細かく呼び方が決まっています。そのなかでも今回は冷やして飲む「冷酒」の呼び方をご紹介します。
温度によって呼び方が異なるだけでなく、味わいや香りの感じ方も変化するのが日本酒の面白いところです。ぜひ自分好みの温度帯を見つけてみてくださいね。
夏はやっぱり冷酒が飲みたい！日本酒を冷やす方法5選
日本酒はあらゆる温度で楽しめるお酒ですが、ジリジリとした暑さを感じる日にはやっぱり冷酒！
ここでは、日本酒を冷やしてキリッと飲む方法を5つご紹介します。
いずれの場合も、グラスもしっかり冷やしておくのがポイントです。ぜひ試してみてくださいね。
氷水にボトルを浸ける
スピーディー且つよく冷える方法は、氷水を張ったボウルに徳利やボトルを浸けること。
短時間でもしっかり冷やすことができるので「今日飲みたいのに、冷蔵庫に入れるのを忘れていた！」「常温で売られていたけど、今すぐ冷やして飲みたい」という時におすすめです。日本酒の風味を損ないにくいのも、嬉しいポイント。
冷蔵庫に入れる
一番簡単で手軽なのが、冷蔵庫で冷やす方法。冷蔵庫で保管すると、日本酒をただ冷やすだけではなく、一定の温度に保てるメリットもあります。
ただし、冷蔵庫に入れてもすぐに冷えるわけではないので、飲みたいタイミングに合わせて冷蔵庫に入れておくのを忘れないようにしましょう。
温度が低くなりすぎない野菜室がおすすめです。
オン・ザ・ロックで飲んでみる
日本酒に氷を入れて、オン・ザ・ロックで飲む方法も。ロックというとウイスキーや焼酎をイメージしがちですが、実は日本酒もロックで飲んでも美味しいのです。
お酒が冷たくなるのはもちろん、少しずつ氷が溶けていくことで味わいの変化も楽しめます。
特に、割り水をしていない原酒は濃厚でジューシーな味わいなので、ロックで飲むのにとても向いています。
炭酸水で割って「酒ハイ」に
最近密かに人気を集めているのが、日本酒を炭酸水で割る「酒ハイ」という飲み方。
氷をたっぷり入れて飲めば清涼感抜群で、暑い季節にぴったりです！
お好みでレモンやライムを絞ったり、冷凍フルーツを入れたり、ジンジャーエールで割ったり……自由自在にアレンジして“味変”をするのも楽しいですよ。
酒ハイの美味しい作り方や楽しみ方は、過去の記事でも紹介しているので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
日本酒シャーベット「みぞれ酒」でいただく
「過冷却」という現象を活かして作る、日本酒シャーベット「みぞれ酒」。
キンキンに冷えた日本酒にシャリシャリとした食感が加わり、まさに夏ならではの楽しみ方です！
日本酒を凍らせるだけなので甘さはなく、スッキリとした味わいがお好きな方にぴったり。お好みでレモンやライムを添えるなど、アレンジも可能です。
自宅で作ることができますが、作り方にはちょっとだけコツがいります。
こちらも、過去の記事で美味しい作り方を紹介しているので参考にしてみてくださいね。
冷やして飲むならどのお酒？冷酒で飲むのにおすすめの日本酒とは
日本酒にはさまざまな種類があり、ものによって美味しい飲み方・温度は異なります。いろいろな飲み方を試してみるのも、日本酒を楽しむ方法のひとつです。
ここでは、特に冷酒で飲むのにおすすめな日本酒の種類を紹介します。
生酒・生詰酒・生貯蔵酒
日本酒を造る過程では、品質を一定に保つために「火入れ」と呼ばれる加熱処理を2回にわたっておこなうのが一般的です。
しかし、あえて一度も火入れしない「生酒」、一度だけ火入れをする「生詰酒」「生貯蔵酒」という種類もあります。これらの日本酒は、フレッシュな味わいを楽しめるのが大きな魅力です。
生酒・生詰酒・生貯蔵酒はしっかりと冷やして飲むことで、搾りたての新鮮な味わいをしっかりと感じることができます。
吟醸酒・大吟醸酒
「吟醸」や「大吟醸」という文言が付いている日本酒は、「吟醸香」と呼ばれるフルーツやお花のような華やかな香りが特徴。キリッと冷やして飲むことで、よりスッキリとクリアな味わいを感じられます。
しかし、日本酒は冷やしすぎると香りを感じにくくなる特性があります。あまり冷やしすぎるとせっかくの吟醸香を感じづらくなってしまうので、10〜15℃くらいがおすすめです。
スパーリング清酒など、発泡タイプ
ビールやレモンサワー、ハイボールなどの炭酸系のお酒は、しっかり冷えているとより美味しく感じますよね。
同様に、スパークリングタイプの日本酒もしっかりと冷やして飲むのがおすすめです。
キリッと冷やすことで、炭酸のシュワシュワと弾ける感触にさらに清涼感がプラスされます。
氷や冷凍フルーツを入れてさらに冷たく、自分好みの味わいにアレンジしてみるのもよいでしょう。
冷酒にもってこい！日本盛の「生原酒ボトル缶」
前述のとおり、火入れをしていないフレッシュな「生酒」は、冷酒で飲むのにうってつけ！日本盛の「生原酒ボトル缶」は、まさにキンキンに冷やして楽しんでほしいお酒のひとつです。
4種飲み比べセットは、以下の4種を手軽に飲み比べることができます。生酒と同様、冷酒におすすめな吟醸酒・大吟醸酒も味わえますよ。
- 本醸造
- 純米吟醸
- 大吟醸
- 純米大吟醸
日本盛の公式オンラインショップ「SAKARI online」にて販売しているので、ぜひお手にとってみてくださいね。
好きな日本酒を、好きな飲み方で
おすすめの温度や飲み方はあるものの、日本酒の飲み方に決まりはなく、自分の好きなように自由に楽しんでOK！
SAKARI onlineでは、みなさんが気軽に日本酒を楽しむための方法や豆知識を定期的に紹介しています。
「どうすれば日本酒をもっと美味しく飲める？」と気になった際には、ぜひ参考にしてみてくれると嬉しいです。
